
医療脱毛の
原理・しくみ
医療脱毛とは、
医療レーザーで
発毛組織を破壊する施術です
医療脱毛とは、医療用レーザーを肌に当てて発毛組織を破壊する施術です。何度か施術を繰り返すことで徐々に毛量が減っていき、最終的にはほとんど毛が生えてこなくなります。
このページでは、そんなレーザー医療脱毛の原理・しくみについて、できる限り詳しく・やさしく解説します。
医療脱毛の施術の様子
「医療脱毛って、ベッドの上でどんなことされるんだろう…」と不安になりますよね。
医療だからなんとなくこわいイメージがあるかもしれませんが、心配はまったく無用。いわゆる手術のような雰囲気はまったくなく、メスも針も使いません。むしろエステを受けているような感じに近いです。
ベッドに横になっていただき、レーザー照射機を肌に当て、くるくる滑らせるようにしながらレーザーを照射していきます。
1
施術室に入る
2
服を脱いで
ベッドにうつ伏せになる3
タオルを掛けて
看護師さんが来るのを待つ4
看護師さんが入室
「こんにちは!」5
レーザーの照射がはじまります
6
1時間ちょっとで施術終了
7
お着換えしてお帰り
医療脱毛の原理
レーザーの熱が
発毛組織を破壊する
医療脱毛レーザーは、黒いものに当たると発熱するという特殊な性質を持っています。照射機から発射されたレーザーは毛根に当たって発熱します。その熱が発毛組織を破壊し、毛の再生能力を奪うことにより永久脱毛が実現すると考えられています。
-
1
レーザーが発射され、皮下で黒い毛根にぶつかる。すると毛根に熱が生じる。
-
2
毛根で生じた熱が、毛根を包む壁(毛包)などの周辺組織に広がる。
-
3
“毛包幹細胞(後述)”あるいは“毛乳頭(後述)”という発毛組織が熱で破壊され、毛は再生能力を失う。
-
4
施術後、毛は3日~3週間くらいのうちに自然と抜け落ちる。
“生えてる毛”は
ターゲットではありません
医療脱毛における破壊ターゲットは“生えている毛”ではありません。ターゲットは「毛包幹細胞」あるいは「毛乳頭」という発毛組織です。
毛包幹細胞は、皮下で毛を包んでいる壁(毛包)にある細胞で、毛乳頭は毛根の根元にある組織です。どちらも毛の再発毛に関与していると考えられている細胞ですが、それが一体どんなものなのか、次項で詳しく解説していきます。
医療脱毛の第1ターゲット、
毛包幹細胞とは?
毛包幹細胞は、毛包(皮下で毛を包む壁)の比較的浅いところ、「バルジ領域」と呼ばれる部分に無数に存在する細胞です。

毛包幹細胞は、毛や毛包を構成する「毛母細胞」に変化する幹細胞で、いわば“毛と毛包の卵たち”です。

毛包幹細胞は、毛が成長をはじめるタイミングで毛乳頭から指令(TGFβ2シグナル)を受け、分裂・増殖します。そして毛母細胞に変化し、毛や毛包として成長していきます。(参考論文:https://first.lifesciencedb.jp/archives/4230)

毛包幹細胞が死滅すると
毛は再生できない
毛包や毛のもととなる毛包幹細胞は、毛包幹細胞自身の分裂によってでしか増殖できません。ですから、もし毛包から毛包幹細胞がなくなってしまったら、その毛穴において毛包幹細胞は二度と発生しなくなります。そして毛包幹細胞の分化によってできる毛と毛包も再生できなくなるわけです。
このように医療脱毛とは、毛の素になる毛包幹細胞を死滅させることによって実現していると考えられています。
医療脱毛の第2ターゲット、
毛乳頭とは?
毛乳頭とは、毛根の根元にある楕円形の組織です。毛乳頭は、将来毛や毛包になる“毛包幹細胞”に指令を出し(TGFβ2シグナル)、毛包幹細胞の分裂・増殖と様々な細胞への分化を促す役割を持っています。また、毛の素である毛母細胞に栄養を供給する役割も担っています。

毛乳頭が死滅すると
毛は再生できない
前述のとおり毛乳頭は、発毛の司令塔として機能すると同時に毛母細胞に栄養を供給する役割も担っています。その毛乳頭を破壊すれば、毛母細胞の発生は阻害され、さらに栄養供給も遮断され、毛は再生できなくなります。このように毛乳頭の破壊によっても永久脱毛は実現できるものと考えられています。(毛乳頭の再生機序はよくわかっておらず、一度破壊すると再生しないと考えられています。)
ONE POINT
毛乳頭破壊による医療脱毛に懐疑的な見方をする研究者も…
毛包幹細胞を破壊すれば、毛乳頭を破壊しなくても再発毛を阻止できることは、多くの臨床結果により明らかになっています。
しかしその逆、毛乳頭のみ破壊することで再発毛を阻止できるのかどうかについては疑問が呈されています。美容レーザー治療の権威、帝京大学名誉教授の渡辺普一教授も、その著書「本当のレーザー治療・美容皮膚科治療」にて「毛包幹細胞を破壊しない限り毛は再生する(201ページ)」と主張しており、毛乳頭破壊による医療脱毛には懐疑的な見方をする研究者も少なからずいるようです。
1度の医療脱毛施術で
すべての毛が
なくなるわけではない
これまで説明してきたように、医療脱毛とはレーザーによって生じる熱で発毛組織を破壊することで毛の再発毛を防ぐ施術です。しかし、一度の施術ですべての毛が抜けて生えてこなくなるわけではありません。満足のいく結果を得るには必ず複数回の施術が必要です。次の節では、医療脱毛において複数回の施術が必要な理由について解説していきます。
医療脱毛において
複数回の施術が必要な理由
複数回の医療脱毛施術が
必要な理由は2つある
医療脱毛は一度では完了しません。必ず複数回の施術が必要です。その理由は大きく2つあります。
複数回の施術が必要な理由
理由1
毛包に毛がなければ
発毛組織を破壊できないから
理由2
毛包に毛があっても、
一度の施術で発毛組織が
死滅しないことがあるから
それでは具体的にどういうことなのか説明していきます。
理由1
毛包に毛がなければ
発毛組織を
破壊できないから
発毛組織を
破壊できないから

毛がない毛包の発毛組織は
破壊できない
医療脱毛とはレーザーによる熱で発毛組織を破壊する施術です。そしてその熱は、レーザーが「黒いもの」にぶつかることによって生じます。すなわち、熱の発生源は「毛」そのものなのです。それゆえもし毛包に毛が存在しなければ熱は発生しないため、発毛組織を破壊することはできません。
このような説明をすると、
「毛がないところなんてなさそうだけど、ホントに生えてない毛なんてあるの?」
と疑問に思うかもしれません。
確かに、私たちの肌には常に毛が満遍なく生えており、一見するとどの毛穴にも毛が生えていそうです。でも実はそうではありません。体毛は生えたり抜けたり休んだりを繰り返しているのです。
体毛は
「生える・抜ける・休む」を
繰り返している

私たち人間の体毛は、産まれたときに生えた毛がずっとそのまま残っているわけではありません。「生える、抜ける、休む」というサイクルを絶えず繰り返し、日々新しい毛に生まれ変わっています。また人間の場合、毛の生え変わりはウサギのように一斉に起こったりしません。生え変わりサイクルは毛一本一本で異なっており、常に肌には「生えている毛」「抜けて休んでいる毛」が混在した状態になっています。それゆえ複数回の脱毛施術が必要になるわけです。
毛の生え変わりサイクルと
脱毛効果
レーザー照射時の脱毛効果は、毛の生え変わりサイクルにおいて「毛がどのステージにあるか」によって変わってきます。ステージによる効果の違いについて、生え変わりサイクルをもう少し詳しく示しながら解説していきます。まずは下図をご覧ください。
生え変わりサイクルと脱毛効果

レーザーの照射時に最も高い脱毛効果(=発毛組織の破壊)が得られるのは、以下の2つの条件が整っているタイミングです。
高い効果を得るために必要な
毛・毛包の状態条件
条件1
毛が体表から出ているとき
条件2
毛根がバルジ領域と
隣接しているとき
レーザー光は皮下を直進する際に減退してしまいます(皮膚に吸収されてしまう)。それゆえ、レーザーが減退する前に毛とぶつかることができる“毛が体表から毛を出している状態”のほうが高い脱毛効果が得られます。
また、毛根がバルジ領域に隣接していることも重要です。レーザーによって生じた熱は毛を伝って広がりますが、もし毛根がバルジ領域に毛が隣接していないと効率良く熱を伝えることができず、バルジ領域にある毛包幹細胞を破壊できないのです。(下図参考)
-
毛根がバルジ領域に隣接していれば…
毛からバルジ領域に熱をしっかり伝えられるため毛包幹細胞を破壊できる。(毛が退行期であっても毛がバルジと隣接していれば脱毛効果は得られる。)
-
毛根がバルジ領域と隣接していないと…
毛がバルジ領域と隣接していなければバルジ領域に熱を伝えられず毛包幹細胞を破壊できない。
なぜ5回以上の施術が
必要なのか?
抜けて休んでいる毛があるのはわかったとして、「とはいえ、どうして5回以上も施術が必要なの?」と疑問に思うことはないでしょうか。5回以上の脱毛施術が必要な理由は「それだけ今生えている毛が少ないから」です。以下の表をご覧ください。
部位別の「退行・休止期割合」

上の表は、部位別に「成長期の長さ」「成長期の毛の割合」「退行・休止期の毛の割合」をまとめた表です。
ご覧いただいてわかるように、おおよそ今生えている毛はわずか20~30%しかなく、逆に生えていない毛が70~80%もあることがわかります。
最も成長期の毛の割合が少ない胸・腕・腹においては、一度の施術で20%の毛にしかレーザー照射できないことになり、すべての毛に照射するには5回の施術が最低でも必要です。これこそ、医療脱毛が5回以上必要だとされる理由なのです。
ONE POINT
施術間隔の空けすぎは推奨できません
上の表の「成長期」という列をご覧ください。多くの部位において成長期は「2~4か月の間に収まっている」ことがわかるかと思います。これは、脱毛施術の直後に成長をはじめた毛が2か月から4か月のうちに生えそろい、そして抜けはじめることを意味します。もしも次回施術までの間隔を3~4か月も開けてしまうと、前回の施術直後に生え始めた毛は照射を受けることなく退行期・休止期を迎えてしまうわけです。照射できなかった毛は、次の成長期がやってくるまで施術することができません。
2か月に1回しっかり受けることが理想
施術間隔は2か月くらいが理想です。厳密には、「施術後に休止期にあった毛が生えそろい、これ以上増えなくなった時期」に受けることが最適です。人によってはその周期が2か月よりも長かったり短かったりします。初回の脱毛後に生えそろいタイミングをしっかり覚えておくようにして、自分に合ったタイミングでしっかり受けるようにしましょう。
当院における施術回数と効果の目安については以下の詳細ページでご確認ください。
理由2
一度の施術で発毛組織が
死滅しないことがあるから
死滅しないことがあるから

毛包に毛があったとしても、
施術で発毛組織が
死滅しないことがある
医療脱毛のターゲットは毛包幹細胞あるいは毛乳頭細胞です。これらの細胞は各毛包にひとつしかないわけではなく無数に存在しています。
毛の再発毛を完全に阻止するためには、毛包幹細胞か毛乳頭細胞のどちらを完全に死滅させなければいけないと考えられています。しかし、一度の施術では破壊しきれず残ってしまうことがあります。
生き残った細胞は、
複数回の施術で死滅する
一度の施術ですべての細胞が死滅しないことは珍しいことではありません(わきやVIOなど太い毛ほどよく起こります。)。細胞が生き残った毛包では再発毛が遅くなったり、毛が細く短く、柔らかくなったりします。また施術を何度か繰り返すうちに細胞が死滅し、毛が生えなくなっていきます。
医療脱毛は
どこのクリニックで
受けても同じ?
クリニックが違えば
効果は違います
医療脱毛の効果は「レーザーの種類」「照射方式」「照射熱量」という3つの要素で効果が変わってきます。以下で詳しく解説していますので併せてお読みください。
少ない回数でキレイに抜ける脱毛を目指しています。医療脱毛は当院へ!

カウンセラー
山田
- 【名古屋(金山)】
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